ロボテッチ通信

その教育費、過払い金になってませんか?

【救命マニュアル】東京防災救急協会の上級救命講習を受講してみた


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[目次]

上級救命講習受講のきっかけ

とある武道の会合にて。定期的に会合が開かれるのは、主に競技のルール変更の報知だったりするが、そこで競技として盛り上げるためにはという討論の場があった。例えば合同練習の機会を増やすだとか、昨今の猛暑対策でエアコンを付けたいだとか、そういうやつだ。なぜかエアコンは老害お年寄りの先生方から反対されるが、その方々が現役の頃と現代の夏の平均気温は全然違うので。。。それはさておき。

終盤に、中学三年生の生徒が手を上げ、こんな感じのことを言った。

中学の大会には救護班がありません。私の通う公立中学は顧問の先生が1人しかいません。もし、部員の誰か1人でもケガをしたら、顧問の先生はその生徒に付いていってしまいます。すると、私たちは試合に出ることができなくなってしまいます。どうにかなりませんか?

この問いに対し、先生方が即答をしなかったこと、これが公教育の現実であること、そして私を含めた大人が救護に無関心であったことなど、一言で言えば情けなくなった。また、競技として盛り上げる以前に、競技に集中できる環境が整っていないことを知った。

 

 

時間の経過と共に変わっていったこと

そういえば、時間の経過と共に変わっていったことがあった。美談にしたいわけではないので簡単にまとめると、私は所謂おじいちゃん子で、私が中学生の頃、祖父の片麻痺がひどくなり一人で歩くことができなくなった。祖父のいる介護施設には何度となく通ったが、特に入浴介助をするヘルパーさんを見て大変そうだと感じた。1日に100人以上は風呂から出し入れを繰り返すのだから、力のある男性でもかなりの重労働だ。それを解消するために、当時はUFOキャッチャーみたいな、決して人を人として扱っているとは言えない機械が導入されていた。やはり機械は冷たいイメージがあり、出来ることなら人の温かさを感じられるようなものがあればいいなと思った。

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小学生の頃から歯車や滑車の類は好きで専門書を読んだりしていたので、人が着用して少ない力で重い物が持てる機械はないものかと考えた。ちょうど、パワーアシストスーツが介護や医療の分野でも研究が進んでいた頃だったので、大学に行ってロボティクスを学びたいと思った。入学してからすぐ、バイトして貯めたお金(10万円ほど)でヘルパー2級講座を受講して現場を学び、介護用ロボットを作る仕事に従事すると腹を括った。

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しかし、そこは所詮18歳の小僧。色々な理由で興味が移り変わっていった。まずは、パワーアシストスーツは主に軍用だと知ったこと(当時勃発したアフガニスタン紛争で活躍)、そして介護の分野は全体的に薄給であったこと、やはり花形の金融システム開発に飛び込みたいと思ったり、色々な理由でこの分野から遠ざかっていった。

 

テレビ番組で救助マニュアル「ASUKAモデル」を知った

おそらく、心のどこかでは介護や医療の分野に携わりたい気持ちはあったと思うが、たまたまテレビを流し見していると、救命マニュアルについての番組がやっていた。

⇓たぶん、これだったと思う。

www.nhk.jp

この事故は、平成23年9月埼玉県で起こった。当時小学校6年生の桐田明日香さんが、駅伝の練習中に心停止を起こし、救急搬送されたが翌日に死亡してしまった。学校にはAEDがあったが、実際に使われることがなかった。AEDが使われていたら助かったのかもしれないと。この事故を教訓とし、教育委員会とご遺族の方が二度とこのようなことが起きないよう、事故対応のテキストを作成した。それまでは、「判断ができずに迷った場合」の対応が不明瞭であったが、迷った場合は胸骨圧迫とAEDの使用に進むように強調されたことがポイントだそうだ。

そういえば、私はAEDを使ったことがない。どこに設置されているのかも分からない。最近は、普通自動車免許教習の応急救護にてAEDの使い方を学ぶそうだ。私は高校卒業前に取得したので、20年前は胸部圧迫と人工呼吸はやったような。しかし、それすらも自信はなかった。

40代で運転免許を取得された、いっちゃんさん。私はすぐにニヤついてしまうので、電車でブログを読まないようにしていますが、アイキャッチ画像のインパクトに負けて、やっぱり電車で読んでます。

SMILE ELIFE -半笑いの日々- (いっちゃんさん)

smile-elife.com

 

救命手当コースの種別

ということで、将来的にはロボティクスの技術で何かしらの貢献をしたい。その前に、まずは自分の子供、子供の友達、そして目の前の誰かの役には立てないかと思った。スポーツをやっている限り、ケガだけではなく心停止が起こる可能性はやはり高くなる。色々調べた結果、東京防災救急協会の救命講習に辿り着いた。

しかし、とても人気の講習で予約開始と共に×が並ぶ (>_<)

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と思ったら、奇跡的にキャンセルが出たので、すべての予定を調整して講習を受けることが出来ました!約2か月ほど毎朝チェックしましたよ。

 

■救命手当コースの種別

救命手当コースは以下の3つに分けられる。

  • ①普通救命講習
  • ②普通救命講習(自動体外式除細動器業務従事者)
  • ③上級救命講習

※東京都内在住・在勤・在学が対象だそうです。

 

①普通救命講習
  • 講習費(教材費込み):1,500円
  • 講習時間:3時間
  • 内容:心肺蘇生、自動体外式除細動器(AED)の使用方法、窒息の手当、止血の方法を学ぶ

②普通救命講習(自動体外式除細動器業務従事者)
  • 講習費(教材費込み):1,500円
  • 講習時間:4時間
  • 内容:上記の普通救命講習に加えて知識の確認と実技の評価を実施

③上級救命講習
  • 講習費(教材費込み):2,800円
  • 講習時間:8時間
  • 内容:上記の普通救命講習(自動体外式除細動器業務従事者)に加えて、小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法を学ぶ

 

結局、よく分からないので大は小を兼ねると思い、上級救命講習を受講することにしました。全部入りだと思いました。

 

上級救命講習の範囲と内容

配布された講習のテキスト、マウスピース、三角巾。こちらを使って座学と実技を行う。あっという間に8時間が経つほど、充実した内容だった。

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■上級救命講習の範囲

講習のテキストは、以下の4章で構成されている。

  • ①応急手当の重要性
  • ②救命処置
  • ③その他の応急処置
  • ④救急車の利用方法

なんと、このテキストは、スマホをかざすと動画が再生されるという優れもの!

 

①応急手当の重要性

救急車到着までの救命処置がなぜ必要なのかを学ぶ。東京都内では救急車到着までに7~8分ほど掛かり、その間に居合わせた人が応急手当をすることで、救命のチャンスが高まるそうだ。 

実際に何ができるのかというと、救命(生命を救うこと)、悪化防止(現在以上に悪化させない)、苦痛の軽減(励ましの言葉などをかける)の3点としている。

 

②救命処置

倒れている人を発見していから、周囲の安全確認、心停止の早期認識と通報、心肺蘇生と自動体外式除細動器(AED)の使用を実技で学ぶ。胸骨圧迫・人口呼吸は、成人の場合と小児・乳児の場合との違いを確認しながら繰り返し練習した。

AEDはメーカーによって少し違いがあり、機種を変えながら何度も使用できたので慣れることができた。思ったよりも使い方は簡単で、電源を入れる⇒パッドを張る⇒心電図解析後に必要であれば電気ショックを行うの3工程で、音声メッセージどおりに行動すればよさそうだ。

異物が気道に詰まり息ができなくなったなどの気道異物除去の方法も学んだ。背部叩打法と腹部突き上げ法の2種類を動画で確認した。最近、ブドウを詰まらせた事故があったが、窒息・誤飲も迅速な救命処置が必要だ。

また、チョークサインという日本では馴染みのないポーズを学んだ。両手で首を抑えるようなポーズをとり、息苦しいことや窒息を周りに知らせる万国共通のサインだが、諸外国では幼稚園などで学ぶそうだ。息が出来ない状態では、声も出ないので帰宅してから子供に教えた。

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③その他の応急処置

その他の応急処置(ファーストエイド)として、傷病の悪化を回避する方法を実技で学ぶ。

三角巾を使い、止血法、包帯法、骨折の応急手当を繰り返し練習した。ただの三角形の布が様々な用途で万能に使える。まさに人類の英知。車のダッシュボードに1枚入れておくことにした。

特殊な傷病の応急対応として対応可否を整理した。けいれん、気管支喘息、アナフィラキシー、熱中症、低体温症、溺水、毒物、毒蛇、歯の損傷、、、テキストを熟読しておきます!ちなみに、歯が抜けた場合は自分で戻さず、牛乳に入れて歯科へGoだそう。こういうのだけは、すぐに覚えた。

 

④救急車の利用方法

救急業務は緊急の業務であり、救急車の数には限りがあるため、良識ある利用に努めてほしい。また、到着した救急隊員に伝える内容は簡潔に、そして可能な限り案内人を出して誘導してほしい、とお願いがあった。テキストにはなかったが、ベテランの方から「私たちも助けたい一心でやっているので、、、」と最後までは言わなかったが、心無い言葉を掛けられることもあるのではないかと思った。

 

上級救命講習のココが良かった!

なによりAEDを何度も使わせていただけた。おそらく、使うようなことがあれば緊張してしまうと思うが、何もできないことはなさそうだ。また、上級救命を受講した者として、せめて救急隊員が到着するまでの間、できることを探して棒立ちしていることがないようにしたい。

普段は1名の講師に対して5人ぐらいの班を作るそうだが、コロナ禍でマンツーマンレッスンをしていただけたのは幸運でした。

 

東京防災救急協会のホームページ

講習を受講して一定のレベルに達すると、東京消防庁消防総監の技能認定証(3年間有効)が交付されます。(よほどの反抗期でない限り、普通に講習を受ければ全員もらえます。)

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⇓⇓⇓東京防災救急協会のホームページです。

www.tokyo-bousai.or.jp