総務省統計局が無料で開講している「データサイエンス・オンライン講座」を受講してみた。比較的大きめのフォントサイズで社会人のためのと書いてあるが、小学2年生の息子と一緒に受講してみた。
貴様は本当に日本語が通じないやつだな。
[目次]
データサイエンスとは
データサイエンス(data science)とは、統計学やAI(機械学習)などの理論を使って、データを分類⇒予測⇒最適化を行う学問である。これらに関わる研究者や技術者をデータサイエンティストとよぶ。
難易度が高くても本物に触れることが大事
子供に対して何らかの情報を渡す時は、難易度を全く考慮しないようにしている。例えば生物図鑑であれば、内容的には大人と同じものを渡している。子供にとっては「ミシシッピアカミミガメ」も「コーカサスオオカブト」も難しく感じないことが多い。親が勝手に難易度を下げてしまうと、それだけ本物と比べて情報が欠落してしまうので、完全理解よりもなんとなくの理解を重視している。
今回のデータサイエンスでは、「グラフが良く出てきたな」の一点が分かれば十分だ。なぜなら、小学校の授業でグラフが出てきたときに、「あ、データサイエンスで見たやつ?」と気付いてくれる可能性がある。この時、情報を整理するためのグラフと、それを用いるデータサイエンスという分野が紐づけば、後々のアドバンテージになってくるのではないか。
また、情報が乱立する社会において、本物に触れることが最も大切だ。例えば、「データサイエンス」と検索すれば、旬なワードなので沢山ヒットするが、それは本当に正しい情報なのだろうか?
データサイエンティストという仕事
少し前に外資系企業に在籍していたとき、某マスコミのデータサイエンティスト的な立場で仕事をしていた。「的な」というのは、データ解析自体はシステムが行い、そのシステムの導入とチューニングをお客様と一緒に考えることが主な役割であったからだ。
一般的にデータサイエンティストというと、統一性のない大量のデータを収集して、お客様が利用しやすい形に加工することが職務内容となる。近年では、分析手法にディープラーニングなどの機械学習が加わり、ビジネスの課題を最新技術で解決する人気の仕事である。日々勉強漬けにはなるが、日本では不足しているため、稼げる仕事ではある。中途半端はAIに駆逐されていきます。
以前の記事で、スーパーマーケットでも活用されていると紹介した。
社会人のためのデータサイエンスの概要
まずはデータサイエンスとは何かを知るため、以下の動画を見て欲しい。小学生が見ても分かりやすいのでおススメしたい。ちなみに小学二年生の小僧はこの動画を見終わって離脱しました。ちょっと早かったかー
【概要】
- 目的:ビジネス上での分析事例を中心に実践的なデータ分析(統計分析)の手法を習得する
- 開講日:2020年9月29日
- 学習時間:1回10分程度×5〜6回程度(1週間)×5週
- 課題:各週の確認テストと最終課題の実施
- 講師:データサイエンスに携わる専門家、大学教授、総務省統計局職員
データサイエンスの神様の授業が無料です!
社会人のためのデータサイエンス入門
入門では、主に統計表の見方を学習していく。統計データを活用するためには、用語の理解が必須となる。特に面白かったのが、分析事例が少子化問題や、ワールドカップで勝つためには、など身近なもので、メディアリテラシー的な要素があった。
- 第1週:統計データの活用
- 第2週:統計学の基礎
- 第3週:データの見方
- 第4週:公的データの使い方とコースのまとめ
社会人のためのデータサイエンス演習
演習では、よりビジネスでの活用方法を具体的に課題解決しながら習得していく。まだ最後までたどり着いていないが、懐かしい用語が頻繁に出てくるので良い復習になっている。
- 第1週:データサイエンスとは
- 第2週:分析の概念と事例
- 第3週:分析の具体的手法
- 第4週:ビジネスにおける予測と分析結果の報告
- 第5週:ビジネスでデータサイエンスを実現するために
データサイエンスの概念を理解し、活用できる人材がビジネスのあらゆる現場で求められている。統計学のプロフェッショナルが分かりやすく解説する講座をあなたも受講してみませんか?